女性の薄毛は様々な要因が関係しています。
あなたがどのタイプの薄毛か判断するにはこちらの記事をどうぞ。
女性の薄毛の種類と症状
現在、女性の薄毛治療で主流なのがミノキシジルです。
ミノキシジルは高齢になって起こる薄毛に特に効果が高い育毛成分です。
女性の薄毛とミノキシジル
最初にもお伝えしたように、様々な原因で薄毛になりますが、
ミノキシジルは
・ 40-50代になってから髪が薄くなり始めた
・ 甲状腺機能の異常がない
・ 妊娠中または出産直後ではない
・ ストレスによる脱毛ではない
・ おでこの生え際からの薄毛ではない
・ 頭部中央で全体的に髪が薄い
・ 抜け毛が多く、抜けた場所の髪の毛が産毛が多い
といった薄毛の女性に効果があります。
一般的に、上に当てはまるような女性は女性型脱毛症の中でも
女性で起こる男性ホルモン性の脱毛症の可能性があります。
→女性男性ホルモン性脱毛症とは?
ミノキシジルの効果とは?
男性ホルモンは髪の毛の成長期間を短くしてしまいます。
ミノキシジルは、この成長期間を正常の長さ(2-3年)に戻すように働いてくれます。
また、薄毛はヘアサイクルの休止期の状態の毛穴が増えるのですが、
ミノキシジルは休止期の毛穴を成長期にしてくれます(Messenger and Rundegren 2004)。
また、男性ホルモン受容体に男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)が
くっついて働くことを邪魔することも報告されています。
→ミノキシジルが男性ホルモンの働きを邪魔する?
ミノキシジルは濃ければ濃いほど効くの?
市販の育毛剤では、
男性用の育毛剤でミノキシジルが5%まで配合されたものがありますが、
女性の育毛剤では1%のものしかありません。
アメリカの厚生労働省のような機関であるFDAは
女性型脱毛症(FPHL)に対しては2%のミノキシジルのみ
その効果と安全性を認めています(DeVillez 1994)。
実際に、
2年間の比較試験では、2%と5%のミノキシジルを比較したところ、
5%の方が有意に効果があるとは言えない結果が出ています(Olsen 2002)。
そもそも、女性は男性ホルモンの量が男性と比べて少ないですし、
それを受け取る受容体も少ないため、大量の男性ホルモン抑制効果は必要ないんでしょうね。
ミノキシジルの効果的な仕様方法は?
1日に2回1mLずつを乾燥した頭皮に塗りましょう。
シャンプーまでは1時間以上はあけることが重要です。
濡れた髪の毛は薬の吸収を最大限にしてくれるため、
霧吹きなどで軽く髪の毛を湿らせて5分後くらいに塗り始めるといいでしょう。
使用を始めて最初の2-8週間は注意が必要です。
なぜなら、一時的に抜け毛が起こるかもしれないからです。
もし、抜け毛が起こったとしても、
自分で制限したり成長期の開始が低下するため、使用は止めてはいけませんよ。
ただ、副作用が出た場合、使用量を減らすか、数ヶ月は使用を止めてください。
ミノキシジルの副作用ってどんなのがあるの?
ミノキシジルの副作用としては、
・ 乾燥
・ 頭皮の脱落
・ かゆみ
・ 赤み
などが起こる可能性があります(Friedman 2002)。
極めてまれに、FPHLにおいて使用した場合、多毛症が起こることもあります。
使用期間は、前頭部を注意して見てください。
もし副作用が起こったら、
塗るのをやめれば4か月程度でなくなります。
効果を正確に評価するために少なくとも1年は継続して使用することが重要です。