男性の30-50%の人が50歳までに男性ホルモン性脱毛症になると言われています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/14819896
同じアジア人であるシンガポール人では、
80歳以上では100%の人が男性ホルモン性脱毛症だというデータもあるくらい、
男性にとってこの男性ホルモン性脱毛症は避けて通れないものだと言えるでしょう。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11063167
男性においては
AGA: AndroGenetic(男性ホルモン性) Alopecia(脱毛症)
と呼ばれます。
実は女性でも40-50代以降、
特に閉経後の女性で男性ホルモン性脱毛症は起こります。
FAGA: Female(女性の) AndroGenetic(男性ホルモン性) Alopecia(脱毛症)
と呼ばれます。
男性ホルモン性脱毛症は男性型脱毛症と呼ばれたりもしますが、同じものです。
男性ホルモン性脱毛症とは
男性ホルモン性脱毛症とは
男性ホルモンが原因となる抜け毛
の事です。
他にも、
・男性型脱毛症
・アンドロゲン性脱毛症
・Androgenetic alopecia
・AGA
などと表現されることもありますが、どれも同じもののことです。
男性ホルモンが原因ですが、
一般的によく知られているテストステロンが原因ではありません。
テストステロンが頭皮で加工された時にできる、
ジヒドロテストステロン(DHT)
が原因です。
このDHTが毛根にある受容体(AR)に働くことで
抜け毛が起こると考えられています。
注)AR:男性ホルモン受容体(Androgen Receptor)
男性においてはテストステロンの90%が精巣(キンタマ)で作られます。
このテストステロンをDHTに変えるのが5αリダクターゼ(5α-RA)です。
下の図を見ていただくと分かりやすいかもしれません。
動画で見てみよう!
5αリダクターゼはテストステロンをDHTに変化させる酵素です。
DHTは毛根の細胞に働いて脱毛の命令を出させます。
男性ホルモン性脱毛症はヘアサイクルが変わる
男性ホルモン受容体(AR)にDHTがくっつくと
ヘアサイクルが変化します。
ヘアサイクルとは
毛が生えてから抜けるまでの過程です。
毛穴は何度でも髪の毛を
生やして
↓
抜けて
↓
生やして
↓
抜けて
を繰り返します。
こんな感じです。
一つの毛穴に注目してみるとこんな感じです。
正常なヘアサイクルの毛穴です。
これが
男性ホルモン性脱毛症になってしまった毛穴です。
そう、実はDHTの影響で成長する時間が短くなってしまうんです。
そのため、細く短い段階で髪の毛が抜け落ちてしまうんですね。
これが男性ホルモン性脱毛症の正体です。
さて、この脱毛症をどのように克服すればいいのか…
次の記事で書いてみたいと思います。
→男性ホルモン性脱毛症を治す方法は4つ!